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懐妊
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かいにん
ふりがな文庫
“
懐妊
(
かいにん
)” の例文
旧字:
懷妊
彼奴
(
きゃつ
)
が、お悦は、自分の子を
懐妊
(
かいにん
)
しているのだと、それには広言して書いてあるから、おまえに見せる為わざとそれと共に結いつけておいたのだ
御鷹
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
懐妊
(
かいにん
)
と事がきまったとき、御米はこの新らしい経験に対して、恐ろしい未来と、
嬉
(
うれ
)
しい未来を一度に夢に見るような心持を
抱
(
いだ
)
いて日を過ごした。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
考えますに
葛
(
くず
)
の葉の如く、この雪女郎のお嫁が
懐妊
(
かいにん
)
し、そのお腹をいためて生んだ子があったとしたなら、そうして子供が成長して、雪の降る季節になれば、雪の野山
虚構の春
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
奉「ムヽ、柳が
懐妊
(
かいにん
)
と分った月を存じて
居
(
お
)
るか」
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
召されて、宮中に入り、帝の
寵幸
(
ちょうこう
)
をたまわってから、やがて身は
懐妊
(
かいにん
)
のよろこびを抱いていた。
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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妹はこの前
懐妊
(
かいにん
)
した時に流産したので、今度こそは癖にならないように大事を取らせるつもりだと、かねていい越したその夫は、妹の代りに自分で出て来るかも知れなかった。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“懐妊”の意味
《名詞》
身籠ること。妊娠。懐胎。
(出典:Wiktionary)
懐
常用漢字
中学
部首:⼼
16画
妊
常用漢字
中学
部首:⼥
7画
“懐”で始まる語句
懐
懐中
懐手
懐紙
懐剣
懐疑
懐炉
懐柔
懐刀
懐胎