“オモ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:おも
語句割合
25.0%
20.0%
乳母15.0%
15.0%
10.0%
5.0%
5.0%
5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
因みに人間の場合、両耳から頤にかけて生やした髯(所謂天神髯か)を当地方では、「オモヅラ髯」といふといふ。馬の面綱に似てゐるからだと説明されてゐる。
津軽地方特有の俚諺 (新字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
女房ニョウボウノヘソクリヌスンデ短銃タンジュウウガゴトキトキメキ、一読イチドク、ムセビイテ、三嘆サンタン、ワガクダラナクキタナカベアタマチツケタキオモイ、アア、キミ姿スガタノミ燦然サンゼンマワリノハナ石坂君イシザカクン
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
が、家庭の中では、母・妻・乳母オモたちが、いまだにいきり立つて、さうした風儀になつて行く世間を、呪ひやめなかつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
唯うつとりと、塔のモトから近々と仰ぐ、二上山の山肌に、ウツの目からは見えぬ姿をオモようとして居るのであらう。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
オモ乳汁チシルや貝殻がやけどを癒したのは、まじなひに籠りさうだが、実は、正当な薬物療法で、クシを其最いやちこな効果を持つもの、と考へてゐた、くする(くす——くし)と言ふ行ひであつたと思ふ。
まじなひの一方面 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
おもはオモで髣髴である。幻影オモカゲである。幻にすら母を浮べ知らぬといふのである。此早調子でなく、考へしませる筈の歌である。
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
カカルトキオモワザリキ、将星チントシテ、我今生コンジョウノ命スデニ終ラントスルヲ天ノ告ゲ給ウアラントハ。——謹ンデ静夜ヲ仰ギ、アキラカナル天心ニモウス。北極元辰ゲンシンモマタ天慈ヲ垂レ地上ノタンヲ聞キ給エ。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何わざも、我が国体クニガラにあひあはず 痛くオモみし物すべきなり
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)