“情(おもい)” の例文
「つい自分ばかり喋(しゃべ)っていましたが、いまこそです。さあ久濶(きゅうかつ)の情(おもい)をお遂げなされませ」
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
別れたる、離れたる親子、兄弟、夫婦、朋友、恋人の仲間(あいだ)の、逢いたき情(おもい)とは全然(まる)で異(ちが)っている、「縁あらばこの世で今一度会いたい」との願いの深い哀しみは常に大友の心に潜んでいたのである。
恋を恋する人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)