“喉元”の読み方と例文
読み方割合
のどもと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手負ておいはうんとばかりにのたりまわるを、丹治は足を踏み掛けて刀を取直し、喉元のどもとをプツリと刺し貫き、こじられて其の儘気息いきは絶えました。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
窮厄きゅうやくにおりながら、いわゆる喉元のどもと過ぎて、熱さを忘るるのならい、たてや血気の壮士は言うもさらなり、重井おもい葉石はいし新井あらい稲垣いながきの諸氏までも
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
それがどう云うものか、云おうとするとたちまち喉元のどもとにこびりついて、一言ひとことも舌が動かなくなってしまうのでございます。
疑惑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)