“書中”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょちゅう60.0%
しよちゆう20.0%
なか20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
渓流たにがわの音が遠く聞ゆるけれど、二人の耳には入らない。ひとりの心は書中しょちゅうに奪われ、ひとりは何事か深く思考おもいに沈んでいる。
恋を恋する人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
さうして其考そのかんがへはたゞ瞬間しゆんかんにしてえた。昨日きのふんだ書中しよちゆううつくしい鹿しかむれが、自分じぶんそばとほつてつたやうにかれにはえた。此度こんど農婦ひやくしやうをんな書留かきとめ郵便いうびんつて、れを自分じぶん突出つきだした。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
その場を体よく、夫の視線避けけるも、書中なかの子細のあやぶまるるを、先づ秘かにと思へるなるべし。
移民学園 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)