“みこころ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御心77.9%
御意13.2%
聖意2.9%
叡慮1.5%
意志1.5%
攝理1.5%
神意1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これこそ限りもない光栄であるとお見えになるのであるが、みかど御心みこころにはなお一段六条院を尊んでお扱いになれないことを残念に思召おぼしめした。
源氏物語:33 藤のうら葉 (新字新仮名) / 紫式部(著)
牧師もまた夜眠ることが出來ず、そしてもう神の御意みこころが分らなくなつでしまつてゐるからだつた。すると鐘がそれを更らに繰り返すのだつた。
私の髪毛かみのけは砂にまみれ、私の腹は岩に押しつけられております。もし私の死にたいお願いが聖意みこころにかないましたならば、只今すぐに私の生命いのちを、燃ゆる閃電いなずまにおわたし下さいませ。
瓶詰地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ただただ九〇ふるあたをわすれ給うて、浄土じやうどにかへらせ給はんこそ、ねがはまほしき叡慮みこころなれと、はばかることなくまをしける。
一〇〇したしきをはかるべきのりにもたがひて、筆の跡だもれ給はぬ叡慮みこころこそ、今はひさしきあたなるかな。
盲目的にあなたの意志みこころを行った人々の恥辱はじでございます、デヤドラの死よりもなお恐るべきは、美の大なる奇観ふしぎ神秘なぞが滅びたことでございます、神々は呼んでおられます……コノールよ
ウスナの家 (新字新仮名) / フィオナ・マクラウド(著)
ところが幸いなことに、あらゆるまっとうな律氣なる人々を見守り給う神の攝理みこころによって、彼はこの『たわけた醜態』を再び演じないでも濟むことになった。
またこの天には神意みこころほかところなし、しかしてこれを轉らす愛とこれがふらす力とはこの神意の中に燃ゆ 一〇九—一一一
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)