“叡慮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えいりょ93.8%
みこころ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こう穏やかでない時勢であるから輦下れんか騒擾そうじょうをしずめ叡慮えいりょを安んじ奉らんがためであることはいずれも承知するところであろう。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
これ以上、主上にせまッて、叡慮えいりょのお苦しみをみてもと、義貞も観念のほかはなく、ついに拝諾のお答えとなったものだった。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただただ九〇ふるあたをわすれ給うて、浄土じやうどにかへらせ給はんこそ、ねがはまほしき叡慮みこころなれと、はばかることなくまをしける。
一〇〇したしきをはかるべきのりにもたがひて、筆の跡だもれ給はぬ叡慮みこころこそ、今はひさしきあたなるかな。