“えいりょ”の漢字の書き方と例文
語句割合
叡慮100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「されば、世を王朝の昔にかえさんとの叡慮えいりょも御無理ではございませんが、いかんせん、世は変ッて、延喜えんぎ天暦てんりゃくのむかしの比ではありませぬ」
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
条約を引きもどすか、征伐するか、いずれかを選んで叡慮えいりょを安んずるであろうという意味のことが、あらかじめ奉答してあった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
当節、大樹帰城の儀、叡慮えいりょにおいても安んぜられず候間、滞京ありて、守衛の計略厚く相運あいめぐらされ、宸襟しんきんを安んじ奉り候ようおぼし召され候。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)