“叡聞”の読み方と例文
読み方割合
えいぶん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幕府の老中らは宮様の御降嫁をもって協調のじつぐるに最も適当な方法であるとし、京都所司代の手を関白かんぱくを通して、それを叡聞えいぶんに達したところ
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
さいとし万里小路惟房卿までのこうじこれふさきょうをお使いとして、微臣信長に、密勅を賜わったが、今また、信長上洛じょうらくの催しを叡聞えいぶんあらせられて、ひそかに、優渥ゆうあくなる御綸旨ごりんじと、金襴きんらん戦袍せんぽうとを賜わった。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
チチコフと一緒に立派な箱馬車に乗って何かの会合へ出かけてゆき、気持の好い応対ぶりで一同をすっかり俘虜とりこにしてしまう、やがて、彼等のそうした細やかな友情が叡聞えいぶんに達して