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御意
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みこころ
ふりがな文庫
“
御意
(
みこころ
)” の例文
なるほど、お前は妖術の力で魂を呼び出して
彼女
(
あのひと
)
を苦しめるけれど、神様だけが
彼女
(
あのひと
)
を
御意
(
みこころ
)
のままになし給ふことが出来るのです。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:03 怖ろしき復讐
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
牧師もまた夜眠ることが出來ず、そしてもう神の
御意
(
みこころ
)
が分らなくなつでしまつてゐるからだつた。すると鐘がそれを更らに繰り返すのだつた。
「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から
(旧字旧仮名)
/
ライネル・マリア・リルケ
(著)
自分の求めるのは「
御意
(
みこころ
)
のままに」という言葉を全心の確信によって発言し得る心境である。「知られざるある者」が「知られたる者」に化することである。
日本精神史研究
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
「たとへ幾千歳を経ようずるとも、それがしは初一念を貫かうずと
決定
(
けつぢやう
)
致いた。さればまづ御主『えす・きりしと』の
御意
(
みこころ
)
に叶ふべい仕業の段々を教へられい。」
きりしとほろ上人伝
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
なおまたこの身にして彼のために要せらるるならば
何時
(
いつ
)
なりとも
爾
(
なんじ
)
の
御意
(
みこころ
)
に
委
(
まか
)
せ彼のために使用し賜え、この身は爾のものにして爾のために彼に与えしものなり
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
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願わくば御名の
崇
(
あが
)
められんことを。御国の来らんことを。
御意
(
みこころ
)
の天のごとく地にも行われんことを。
反逆
(新字新仮名)
/
矢田津世子
(著)
かくて周囲に坐する人々を見まわして「
視
(
み
)
よ、これはわが母、わが兄弟なり。誰にても神の
御意
(
みこころ
)
を行なうものは、これわが兄弟、わが姉妹、わが母なり」と言われた(三の三一—三五)。
イエス伝:マルコ伝による
(新字新仮名)
/
矢内原忠雄
(著)
眼にものが見えぬほど異様に意気込んで撮影所の正門まで行ったが、これは、深刻な苦笑に終った。日曜であった! なんという
迂闊
(
うかつ
)
な子だろう。何事も、神の
御意
(
みこころ
)
だったのかも知れない。
正義と微笑
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
自分の「あのもの」は、「アバ父よ、父には能はぬことなし」というごとき言葉に、「
御意
(
みこころ
)
のままをなし給へ」という言葉に、はるかに似つかわしい表現を得る。
日本精神史研究
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
もし
御意
(
みこころ
)
ならば我をして再びわが
夫
(
おっと
)
の家に帰らしめよ、もちろん我は爾を捨ててわが夫に帰る能わざるなり、これ爾に対して罪なるのみならずわが夫に対して不貞なればなり
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
御意
(
みこころ
)
の天のごとく、地にも行われん事を。
正義と微笑
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
この新しい会堂で最初のミサを聞いたとき、ダリヨは床の上に伏して歓びの涙を流し、地上の望みはもう達せられた、
御意
(
みこころ
)
のままに、何時にても
御許
(
みもと
)
に召し給え、と云ったという。
鎖国:日本の悲劇
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
もしそのために祈りし時は必ず「もし
御意
(
みこころ
)
に
叶
(
かな
)
わば」の語を付せり、自己の
願事
(
ねぎごと
)
を聴かば信じ、
聴
(
きか
)
ずば恨むはこれ偶像に
願
(
ねがい
)
を掛けるもののなす所にして、基督信者の為すべき事にあらざるなり
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
ただ、「
御意
(
みこころ
)
のままになし
給
(
たま
)
え。」
正義と微笑
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
“御意”の意味
《名詞》
相手の考えや指図などの尊敬語。
《感動詞》
位の高い相手の指示に対して同意、承服する返事。
(出典:Wiktionary)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
意
常用漢字
小3
部首:⼼
13画
“御意”で始まる語句
御意趣
御意之趣
御意嚮
御意外
御意見無用
御意得度思召