養父おやじ)” の例文
「そうしたほうがいいだろう。ここへ捕手とりてン込んで、枕元から縄付きになった日には、養父おやじさんも安々と行く所へも行かれまい」
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
結局、養父おやじに話して見ようかということになって、暮の二十七日に王様に一緒に行って貰い、正物を養父に見せると、養父も乗気になって、千万円までなら出そうということになった。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
ではお綱さん、養父おやじさんの遺言どおり、これはお前さんに渡すから、とにかく、一時どこかへ落ちのびて、番屋のほとぼりをさますがいい。——そしてな、まじめになって、世間の噂を消しなさいよ。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この養父おやじさんがいいお手本だ
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)