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仕向
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しむけ
ふりがな文庫
“
仕向
(
しむけ
)” の例文
この夫に対する
仕向
(
しむけ
)
は両三年来の
平生
(
へいぜい
)
を貫きて、彼の性質とも病身の
故
(
ゆゑ
)
とも許さるるまでに
目慣
(
めなら
)
されて又
彼方
(
あなた
)
よりも咎められざるなり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
取りて
又
(
また
)
樂
(
たのし
)
むべし
其
(
そ
)
の
上
(
うへ
)
此方の
仕向
(
しむけ
)
により
聟
(
むこ
)
の方より出て
行
(
ゆく
)
時
(
とき
)
は
金
(
かね
)
を
返
(
かへ
)
さずに
濟
(
すむ
)
仕方
(
しかた
)
は如何
程
(
ほど
)
も有べしとお
常
(
つね
)
忠
(
ちう
)
八の
惡巧
(
わるだくみ
)
にて
種々
(
しゆ/″\
)
に言なし
終
(
つひ
)
に又七を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
是
(
こ
)
れにても
同胞
(
はらから
)
かと
思
(
おも
)
ふばかりの
相違
(
さうゐ
)
なるに、
怪
(
あや
)
しきは
母君
(
はヽぎみ
)
の
仕向
(
しむけ
)
にて、
流石
(
さすが
)
かるがるしき
下々
(
しも/″\
)
の
目
(
め
)
に
立
(
たち
)
し
分
(
わ
)
け
隔
(
へだ
)
ては
無
(
な
)
けれども、
同
(
おな
)
じ
物言
(
ものい
)
ひの
何處
(
どこ
)
やら
苦
(
に
)
がく
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
いや、御本山の御見識、その
咽喉
(
のど
)
を聞きに来たとなると……客にまず
袴
(
はかま
)
を
穿
(
は
)
かせる
仕向
(
しむけ
)
をするな、真剣勝負面白い。で、こっちも
勢
(
いきおい
)
、
懐中
(
ふところ
)
から羽織を出して着直したんだね。
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
……が、急に、……急にそうかれのこと/″\く気落のしたのは、からきしいくじのなくなったのは、一つには、今度のふしだらについての女房の
仕向
(
しむけ
)
のあんに相違するものがあったからだった。
春泥
(新字新仮名)
/
久保田万太郎
(著)
仕
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
向
常用漢字
小3
部首:⼝
6画
“仕”で始まる語句
仕
仕業
仕事
仕舞
仕度
仕方
仕合
仕出来
仕掛
仕様