呶鳴どなり)” の例文
お葉の火の手が折角しずまりかかった処へ、又もやんな狂気婆きちがいばばあ飛込とびこんで来て、横合よこあいから余計なわらべる。重ね重ねの面倒に小悶こじれの来た市郎は、再び大きい声で呶鳴どなり付けた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
うるさいよ」お島はしまい呶鳴どなり出した。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
やかましい、引込ひっこんでいろ。」と、市郎は疳癪かんしゃくおこして呶鳴どなり付けた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)