“かるかや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
刈萱63.3%
苅萱36.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
唐物からものかご芙蓉ふよう桔梗ききょう刈萱かるかやなど秋草を十分にけまして、床脇の棚とうにも結構な飛び青磁の香炉こうろがございまして、左右に古代蒔絵こだいまきえの料紙箱があります。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
秋風が吹いて、収穫とりいれが済むころには、よく夫婦の祭文語さいもんかたりが入り込んで来た。薄汚うすぎたない祭文語りは炉端ろばたへ呼び入れられて、鈴木主水もんど刈萱かるかや道心のようなものを語った。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
それをのぞき込もうとすると、墓と墓との間の丈なす尾花おばな苅萱かるかやの間から、一人の女性が現われて、その覆面の中から、凄い目をして、きっと兵馬をにらみつけて
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
路、山に入つて、萩、女郎花をみなへし地楡われもかう桔梗ききやう苅萱かるかや、今を盛りの滿山の秋を踏み分けて上る。車夫が折つてくれた色濃い桔梗の一枝を鶴子は握つて負られて行く。
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)