“刈入”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かりい75.0%
かりいれ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
刈入かりいれをしている田の人影へどなってみた。附近の百姓たちは皆、彼のすがたを見ると、悲しげに首を振った。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
秋の刈入かりいれがすんで、手伝てつだい仕事がなくなると、村のひとたちはだれも清造にこういうのでした。清造はそれを聞くとかなしくなって、沼のふちへ来ていていました。
清造と沼 (新字新仮名) / 宮島資夫(著)
父親てておやの医者というのは、頬骨ほおぼねのとがったひげの生えた、見得坊みえぼう傲慢ごうまん、そのくせでもじゃ、もちろん田舎いなかには刈入かりいれの時よくいねが目に入ると、それからわずらう、脂目やにめ赤目あかめ流行目はやりめが多いから
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)