まつ)” の例文
「おばあさん、わたしですよ。いつかおまつりのときあめってわれなかったので、今晩こんばんいにきたのです。」と、あやこたえました。
海ほおずき (新字新仮名) / 小川未明(著)
では今日はその銀河ぎんがのおまつりなのですから、みなさんは外へでてよくそらをごらんなさい。ではここまでです。本やノートをおしまいなさい
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
きつねは大いばりで獅子ししくび背負せおって、日本にっぽんかえってました。これが、いまでも、おまつりのときにかぶる獅子頭ししがしらだということです。
物のいわれ (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
なにしろおまつりのことだから、とまっている人たちも、ちりぢりにどこかへ行ってしまい、のこっているのは、失業者しつぎょうしゃみたいな男ひとりだった。
お正月だのおぼんだの、またはいろんなおまつりのおりに、町のにぎやかな広場に小屋こやがけをして、さまざまの人形を使いました。
人形使い (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
尼寺あまでらて、ぼくはびっくりした。まるでおまつりのときのような人出ひとでである。いや、おまつりのとき以上いじょうかもれない。
ごんごろ鐘 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
我国にては毎年七月二十七日、所々にある諏訪すはまつりの次の日よりさけれふをはじめ、十二月寒のあけるをれふをはりとす。
蔵の二階に上ってみたら、父は検査場の方からまつ囃子ばやしの聞えてくる窓べにもたれて、背なかをまるくして、口三味線で小声になにやら唄っていた。
桜林 (新字新仮名) / 小山清(著)
オホキビツ彦の命とワカタケキビツ彦の命とは、お二方で播磨はりまかわさき忌瓮いわいべえてかみまつり、播磨からはいつて吉備きびの國を平定されました。
えうするに、このごろにいたつて地震ぢしんおそろしさがやうやかつたので、かみまつつてそのいかりをかんとしたのであらう。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
それが瓢形ひさごがた駒岡こまをか記入きにふしたる銀鍍金ぎんめつき徽章きしやうを一やうけ、おなしるし小旗こはたてたくるま乘揃のりそろつて、瓢簟山ひようたんやまへと進軍しんぐん?したのは、なか/\のおまつさはぎ※
やぶると、へび場所ばしよにこまつたとふ。ちひさなだうめてまつつたのが、のちに倶樂部くらぶ築山つきやまかげたにのやうながけのぞんであつたのをおぼえてる。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ところで、農家のうかの女たちは、おまつりのしたくで、てんてこまいをしていました。ちょうどリスがつかまえられた日は、パンをくことになっていたのです。
とうさんはぢいやにれられて、やまかみさまへおもちをあげにつたことおぼえてます。湯舟澤ゆぶねざはといふはうつたやまのはづれに、やまかみさまがまつつてありました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
二十年まえに離別りべつした人でこの家の人ではないけれど、現在げんざいお政の母である以上は、まつりは遠慮えんりょしたほうがよかろうと老人ろうじんのさしずで、忌中きちゅうふだを門にはった。
告げ人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
みんなさわぐをるばかりでは美登利みどりさんだとて面白おもしろくはあるまい、なんでもおまへものにおしよと、おんなの一むれはまつりをきに常盤座ときはざをと、いたげの口振くちぶりをかし
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
此処から見ると㓐別は一目だ。関翁は此坂の上に小祠しょうしてゝ斃死へいしした牛馬のれいまつるつもりで居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
留守るすの都で、ピイヒャラドンドンの今宮祭は、やや悠長ゆうちょうすぎるようだが、日本はもともとまつりの国だ。かりそめの戦雲せんうん日月じつげつをおおうても、かみのまつりはえないがいい。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たう/\わらべ、まつどきなたん、果報かほ時のなたん、いそのぼれ、御祭おまつりよすらに
ユタの歴史的研究 (新字新仮名) / 伊波普猷(著)
あるひ宮中きゆうちゆうでのおまつりにつたへられてゐたうたなどが、とびぬけてすぐれてゐます。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
もうおまつりどころではありません。いそいで、きながらやまかへりました。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
うらんでもあとまつりだから、まあ、我慢して、ここから曲がってやろう
二百十日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「こら、堂守どうもりの坊主、この堂は何物をまつってある堂じゃ」
頼朝の最後 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
新甞にひなめまつなりき
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
道祖神だうそじんまつるあたりの
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
やがて女房にょうぼうも、このからるときがきました。子供こどもらは、はは御霊みたまをも亡父ぼうふのそれといっしょに仏壇ぶつだんなかまつったのであります。
さかずきの輪廻 (新字新仮名) / 小川未明(著)
すると町の家々ではこんやの銀河ぎんがまつりにいちいのたまをつるしたり、ひのきのえだにあかりをつけたり、いろいろしたくをしているのでした。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
民間みんかんにもこれをまなびて正月十五日正月にかざりたるものをあつめてもやす、これ左義長さぎちやうとて昔よりする事なり。これをさいの神まつりといふも古き事なり。
みんなは、たのしいおまつ気分きぶんになっていて、鳴いたり、さけんだり、大さわぎをしながら飛んでいきました。
まつりのおかげで、囚人しゅうじんたちは、まい日させられるしごとにも出て行かず、朝からおさけを飲んでよっぱらったり、あっちこっちのすみでは、ひっきりなしに
繭玉まゆだまのかたちを、しんこでつくつてそれをたけえだにさげて、お飼蠶かいこさまをまもつてくださるかみさまをもまつりました。病氣びやうきたふれたうまのためには、馬頭觀音ばとうくわんおんまつりました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
まつりは昨日きのふぎてそのあくるより美登利みどり學校がくかうかよことふつとあとたえしは、ふまでもひたいどろあらふてもえがたき恥辱ちゞよくを、にしみて口惜くやしければぞかし
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
二宮尊徳にのみやそんとくをうまつれる報徳神社はうとくじんじやまうづ。鳥居とりゐ階子はしごして輪飾わかざりをかくるさまなど、いたく神寂かんさびたり。
熱海の春 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
まつりにはわかもの子供こどもはたくさんるが、こんなに老人ろうじんまでがおおぜいはしないのだ。
ごんごろ鐘 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
そして王子は一生のあいだ、あのくろ着物きもの白髯はくぜん老人ろうじんを、自分の守護神まもりがみとしてまつりました。
強い賢い王様の話 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
このむらにはなにかおまつりでもあるのかね。だいぶにぎやかなようじゃあないか。だがその中で一けん、たいそう陰気いんきしずみこんだいえがあったが、あれは親類しんるい不幸ふこうでもあったのかね。
しっぺい太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
「うむ、せっかくのまつりも雨だない。えいやい休みだから」
告げ人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
武松、亡兄のうらみをまつって、西門慶せいもんけいの店に男をおとなう事
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やまうさぎがふもとのむらのおまつりにでかけました。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
これらはイヅシのやしろまつつてある八神です。
うみかみさまをまつったおみやさまだもの、きれいなろうそくをあげれば、かみさまもおよろこびなさるのにきまっている。」と、そのまち人々ひとびとはいいました。
赤いろうそくと人魚 (新字新仮名) / 小川未明(著)
民間みんかんにもこれをまなびて正月十五日正月にかざりたるものをあつめてもやす、これ左義長さぎちやうとて昔よりする事なり。これをさいの神まつりといふも古き事なり。
「如来さんのまつりへ行きたい。如来さんの祭りへ行きたい」と、その子はていて、毎日毎日いました。
ざしき童子のはなし (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
つやつゝみのしらべ、三味さみ音色ねいろことかゝぬ塲處ばしよも、まつりは別物べつものとりいちけては一ねんにぎはひぞかし、三島みしまさま小野照をのてるさま、お隣社となりづからけまじのきそこゝろをかしく
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
こんなことが、このおまつりの二日のあいだに、わたしをすっかりまいらせてしまったのです。
「ああ、やっと、わたしたちにもうんがむいてきましたね!」と、おかあさんは言いました。「ちょうど、もうじきおまつりだから、さっそくあのガチョウをころしましょうよ!」
「原っぱのまんなかの木さんのところでおまつりがありますよ。あなたもいらっしゃい。」
木の祭り (新字新仮名) / 新美南吉(著)
みやは、報徳神社はうとくじんじやといふ、二宮尊徳にのみやそんとくをうまつれるもの、石段いしだん南北なんぼくかしこくも、宮樣みやさま御手植おんてうゑつゐさかき四邊あたりちりとゞめず、たかきあたりしづかとりこゑきかはす。やしろまうでて云々しか/″\
城の石垣 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
前達まへたち荒神くわうじんさまをつてませう。ほら、臺所だいどころかまどうへまつかみさまのことを荒神くわうじんさまとひませう。あゝしてしづめるかみさまばかりでなく、とうさんの田舍ゐなかでは種々いろ/\なものをまつりました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「おおまあや、この降るのにおまえどこにあそんでおった。さあおじいさんとこへきな。あしたあまつりだからな、みんなのじゃまになっちゃいけねい。いまに甘酒あまざけもできるぞ。うむ、かきのほうがえいか、よしよし」
告げ人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)