“三島”の読み方と例文
読み方割合
みしま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひとばかりにはかぎらない。靜岡しづをかでも、三島みしまでも、赤帽君あかばうくんのそれぞれは、みなものやさしく深切しんせつであつた。——おれいまをす。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
伊豆口の三島みしまには尊氏方の仁木義長の軍勢がみ入っていたので、箱根の西裾にしすそをたどって北条のさとへ落ちのび、小寺や民家にわかれてかくれ込んだのである。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たとえば富岳三十六景の三島みしまを見ても、なぜ富士の輪郭があのように鋸歯状きょしじょうになっていなければならないかは、これに並行した木の枝や雲の頭やがけを見れば合点される。
浮世絵の曲線 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)