“みしま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
三島66.7%
三嶋19.0%
御島4.8%
三縞4.8%
見島4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
伊豆口の三島みしまには尊氏方の仁木義長の軍勢がみ入っていたので、箱根の西裾にしすそをたどって北条のさとへ落ちのび、小寺や民家にわかれてかくれ込んだのである。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
雪ふかきは魚沼うをぬま頸城くびき古志こしの三ぐんあるひ苅羽かりは三嶋みしまの二郡、(所によりて深浅あり)蒲原かんばらは大郡にて雪うすき所なれども東南は奥羽あううとなりて高嶺かうれいつらなるゆゑ、地勢によりては雪深き所あり。
「和歌をおたしなみだそうですな。……園阿えんあどのから、其許そこもと御島みしまへ遊んだ折のお作というのを拝見しました」
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、思い立って、山代からまた、三国へまわり、一日、園阿と共に小舟をうかべて、津の御島みしまへ遊んだ。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
狭い地域の中にもおのずから特長があって、「東こぎん」「西こぎん」「三縞みしまこぎん」などと名を附けて区別します。いずれも美を競うほどの出来栄できばえであります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
長門ながと見島みしまという島などは、畠ばかりの島だから、麦稈むぎわらを千把、岡の上へもって行って焚き、これを千焚きといっている。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)