“西門慶”の読み方と例文
読み方割合
せいもんけい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その日、西門慶せいもんけいは留守だった。事実、店にも奥にもいないらしい。番頭たちはそれと告げて、武松の血臭ちぐさい風態の前に、おののいた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
というのも、近所合壁がっぺき西門慶せいもんけいと金蓮のわけあいを知らぬはなく、どうなることかと、内心、かかり合いを極度に恐れていたからである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
西門慶せいもんけいは、今日も身装みなりを着かえていた。めかし頭巾も紫紺色しこんいろの、まるで俳優めかしたのをかぶり、少々は薄化粧などもしているらしいにおい。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)