“埴土”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はにつち44.4%
はに22.2%
ねばつち11.1%
しょくど11.1%
はにふ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただわら製のツグラだけにしか残っていないが、以前は埴土はにつちひもをぐるぐると輪に重ねて行って、すべての円い器物を造っていた。
和州地名談 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
たまくづ埴土はにのかたわれ。
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
「いいえさ、この団子は、こりゃ泥か埴土ねばつちこしらえたのじゃないのかい。」
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「まだおわかりにならぬか、——それにひきかえ、土地は年々産みだすもの、われらこのたび求めた北海道の土地は、広袤こうぼう百里、埴土しょくど肥厚、かならず百年の計が立ちまする」
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
この歌の近くに、清江娘子すみのえのおとめという者が長皇子にたてまつった、「草枕旅行く君と知らませばきし埴土はにふににほはさましを」(巻一・六九)という歌がある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)