“白紙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しらかみ46.5%
はくし32.6%
かみ9.3%
しらがみ4.7%
カイエブランシュ2.3%
ブランク2.3%
ブランク・ペーパー2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はれやかに成つて、差寄さしよせる盆に折敷おりしいた白紙しらかみの上に乗つたのは、たとへば親指のさきばかり、名も知れぬ鳥の卵かと思ふもの……
貴婦人 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
斯う言ひながら、また梨をき初めたお光の右の中指の先きが、白紙はくしはへてあるのを、小池は初めて氣がついたふうで見てゐた。
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
白紙かみを鼈甲のかうがいに捲いた、あの柳橋やなぎばしの初春の——白紙かみを捲いたかうがいなんて、どうしたつて繪にはならない、そしてそれは柳橋やなぎばしにはかぎつてゐないが
(旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
白紙しらがみ手頼たよみづ手頼たより、紙捻こより手頼たよりにい……」と巫女くちよせばあさんのこゑ前齒まへばすこけてため句切くきりやゝ不明ふめいであるがそれでも澁滯じふたいすることなくずん/\とうてつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
しかし、それも後からおもえば買わなかったほうが、いや買ったにしても、なんにも書かぬ白紙カイエブランシュのなかに、記憶きおくだけをとどめておいたほうが、良かった結果になりました。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
旅の芸術アウトは、こっちがあくまで受動的に白紙ブランクのままで、つぎつぎに眼まぐるしくあらわれる未知に備えずしてそなえ、すべてをこころゆっくりと送迎してゆく手法にある。
踊る地平線:04 虹を渡る日 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
白紙ブランク・ペーパーだね。宜しい。ところで新聞社には編輯と営業の両方面がある。君は何方を御志望ですか?」
負けない男 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)