“差寄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さしよ83.3%
さしより16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はれやかに成つて、差寄さしよせる盆に折敷おりしいた白紙しらかみの上に乗つたのは、たとへば親指のさきばかり、名も知れぬ鳥の卵かと思ふもの……
貴婦人 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「ちょっと。」「何さ。」手招てまねぎをして、「来て見なよ。」家内を呼出よびだして、両方から、そっと、顔を差寄さしよせると、じっとしたのが、かすかに黄色なくちばしを傾けた。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
勘定局を建てられ〔この人選ことに大切なり〕差寄さしより五百万両くらいの紙幣出来しゅったい皇国政府の官印を押し通用相成るべきこと。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)