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年輩
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ねんぱい
ふりがな文庫
“
年輩
(
ねんぱい
)” の例文
それは
或
(
あ
)
る
鎌倉
(
かまくら
)
の
旧家
(
きゅうか
)
に
起
(
おこ
)
りました
事件
(
こと
)
で、
主人
(
あるじ
)
夫婦
(
ふうふ
)
は
漸
(
ようや
)
く五十になるか、ならぬ
位
(
くらい
)
の
年輩
(
ねんぱい
)
、そして
二人
(
ふたり
)
の
間
(
あいだ
)
にたった
一人
(
ひとり
)
の
娘
(
むすめ
)
がありました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
おつぎは
次
(
つき
)
の
朝
(
あさ
)
櫛
(
くし
)
を
探
(
さが
)
しに
出
(
で
)
た。
同
(
おな
)
じ
年輩
(
ねんぱい
)
の
間
(
あひだ
)
には
誰
(
たれ
)
の
惡戯
(
いたづら
)
であるかが
其
(
そ
)
の
場
(
ば
)
で
凡
(
すべ
)
ての
耳
(
みゝ
)
に
知
(
し
)
れ
渡
(
わた
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
八五郎が
避
(
さ
)
けたのを見ると、五十
年輩
(
ねんぱい
)
の浪人者が一人、一刀を提げたまゝ、自分も脇腹をゑぐられて、土間の床几に俯向になつて死んでゐるではありませんか。
銭形平次捕物控:101 お秀の父
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
一人
(
ひとり
)
は
妻
(
つま
)
なるべし
對
(
つゐ
)
するほどの
年輩
(
ねんぱい
)
にてこれは
實法
(
じつぱふ
)
に
小
(
ちひ
)
さき
丸髷
(
まるまげ
)
をぞ
結
(
ゆ
)
ひける、
病
(
や
)
みたる
人
(
ひと
)
は
來
(
く
)
るよりやがて
奧深
(
おくふか
)
に
床
(
とこ
)
を
敷
(
し
)
かせて、
括
(
くゝ
)
り
枕
(
まくら
)
に
頭
(
つむり
)
を
落
(
おち
)
つかせけるが
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
彼等
(
かれら
)
は
夫程
(
それほど
)
の
年輩
(
ねんぱい
)
でもないのに、もう
其所
(
そこ
)
を
通
(
とほ
)
り
拔
(
ぬ
)
けて、
日毎
(
ひごと
)
に
地味
(
ぢみ
)
になつて
行
(
ゆ
)
く
人
(
ひと
)
の
樣
(
やう
)
にも
見
(
み
)
えた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
先を争って、待合室の木のベンチに、腰をかける。それから、いつものように、勢よく
饒舌
(
しゃべ
)
り出した。皆「僕」と云う代りに、「
己
(
おれ
)
」と云うのを得意にする
年輩
(
ねんぱい
)
である。
父
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
板
(
いた
)
の
間
(
ま
)
に
留桶
(
とめをけ
)
を置いて洗つてゐる
年輩
(
ねんぱい
)
の人が、
御近辺
(
ごきんぺん
)
のお
心安
(
こゝろやす
)
い
方
(
かた
)
と見えて言葉をかけ、甲
年始まはり
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
また一つには
年輩
(
ねんぱい
)
も
境遇
(
きょうぐう
)
も同じような親友とたがいに真情をうちあけて、
俺
(
おれ
)
はこういうことをした、あるいはこういう悪い考えが浮かんで困ると語り合い、また友人の実験を聞いて
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
主人
大木蓊
(
おおきしげる
)
は体格のよい四十以上の男で、
年輩
(
ねんぱい
)
からいうと、矢野とは
叔父
(
おじ
)
甥
(
おい
)
くらいの差である。文学上の交際から、矢野は大木を先輩として尊敬するほかに、さらに親しい交わりをしている。
廃める
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
そう聞かれると、さすがに青年は此の
年輩
(
ねんぱい
)
の技手に対して、赤い顔をした。
白蛇の死
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
かれは五十才ぐらいの
年輩
(
ねんぱい
)
で、流行の
粋
(
すい
)
を集めた身なりをしていた。犬のようなまっ白なとんがった歯をして、
笑
(
わら
)
うときにはそれをかみしめようとでもするようにくちびるをあとへ引っこめた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
要
(
えう
)
するに
彼
(
かれ
)
位
(
ぐらゐ
)
の
年輩
(
ねんぱい
)
の
青年
(
せいねん
)
が、
一人前
(
いちにんまへ
)
の
人間
(
にんげん
)
になる
楷梯
(
かいてい
)
として、
修
(
をさ
)
むべき
事
(
こと
)
、
力
(
つと
)
むべき
事
(
こと
)
には、
内部
(
ないぶ
)
の
動搖
(
どうえう
)
やら、
外部
(
ぐわいぶ
)
の
束縛
(
そくばく
)
やらで、
一切
(
いつさい
)
手
(
て
)
が
着
(
つ
)
かなかつたのである。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
お
年輩
(
ねんぱい
)
も、たしか
命
(
みこと
)
はその
時
(
とき
)
御
(
おん
)
二十四、
姫
(
ひめ
)
は
御
(
おん
)
十七、どちらも
人生
(
じんせい
)
の
花盛
(
はなざか
)
りなのでございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
もう一人、
鞍掛藏人
(
くらかけくらんど
)
といふ恐ろしく
嚴
(
いか
)
めしい名を持つた浪人者が居候をして居ります。四十
年輩
(
ねんぱい
)
の遠縁のお國者で、名前のむづかしいに似ぬ、猫の子のやうな二本差でした。
銭形平次捕物控:099 お篠姉妹
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「おまえぐらいの
年輩
(
ねんぱい
)
でいかりに乗ずるということはないはずだ」
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
五十
年輩
(
ねんぱい
)
の老實らしい支配人の忠助は、何時の間にやら後ろへ來て居るのでした。
銭形平次捕物控:154 凧の詭計
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
服装
(
みなり
)
その
他
(
ほか
)
大体
(
だいたい
)
は
私
(
わたくし
)
の
案内役
(
あんないやく
)
のお
爺
(
じい
)
さんに
似
(
に
)
たり
寄
(
よ
)
ったり、ただいくらか
肉附
(
にくづ
)
きがよく、
年輩
(
ねんぱい
)
も二つ三つ
若
(
わか
)
いように
見
(
み
)
えました。それが
監督
(
かんとく
)
の
竜神
(
りゅうじん
)
さんであることはここに
断
(
ことわ
)
るまでもありますまい。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
三十八九、やがて四十
年輩
(
ねんぱい
)
の
小作
(
こづく
)
りの愛想の良い男が入つて來ました。
銭形平次捕物控:154 凧の詭計
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
六十
年輩
(
ねんぱい
)
の爺や——遠州屋の仁助といふのが飛込んできました。
銭形平次捕物控:032 路地の足跡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“年輩”の意味
《名詞》
年輩(ねんぱい)
「年配」の別表記。
(出典:Wiktionary)
年
常用漢字
小1
部首:⼲
6画
輩
常用漢字
中学
部首:⾞
15画
“年”で始まる語句
年
年齢
年増
年紀
年老
年月
年寄
年嵩
年長
年暮