“肉附”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にくづき66.7%
にくづ16.7%
にくつき8.3%
モルピベツス8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今のまゝの顔だちでよいから、表情と肉附にくづき生生いきいきとした活動の美を備へた女がえてしい。髪も黒く目も黒い日本式の女は巴里パリイにも沢山たくさんにある。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
すると、ルピック夫人は、彼のしりっぺたの一番肉附にくづきのよさそうなところを、爪で、血の出るほどつねる。彼女は、この方法に限ると思っている。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
それが聞えた当時、頭の禿げた画家は、モデルで裸体婦人の油絵をかいてゐたが、急に頭がくらくらして、肉附にくつきのいい、大柄なモデルの婦人が巾着のやうに皺くちやになつたと思つた。
多分飜刻物であるが、中の一枚の春信(のであつたか)の行水を使つて居る女の肉附モルピベツスは素敵であつた。後に衝立を立ててそれに着物が懸けてある。
京阪聞見録 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)