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眼光
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がんこう
ふりがな文庫
“
眼光
(
がんこう
)” の例文
傍
(
かたわ
)
らのハンドルを廻すとカラカラと音がして、球形の天井が徐々に左右へ割れ、月光が魔法使いの
眼光
(
がんこう
)
でもあるかのように鋭くさしこむ。
空中墳墓
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
龍太郎
(
りゅうたろう
)
しかり、
小文治
(
こぶんじ
)
しかり、
蔦之助
(
つたのすけ
)
も
忍剣
(
にんけん
)
も、
髀肉
(
ひにく
)
の
嘆
(
たん
)
をもらしながら、四本の
鎖
(
くさり
)
でとめられた四
疋
(
ひき
)
の
豹
(
ひょう
)
のような
眼光
(
がんこう
)
をそろえて
両肱
(
りょうひじ
)
を
張
(
は
)
っている。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その
眼光
(
がんこう
)
のおそろしさ。年若いボーイはふるえあがって、思わず右のポケットの上を、なにかたいせつなものでもはいっているようにおさえるのでした。
怪人二十面相
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
双方
(
そうほう
)
しばしは
天井
(
てんじょう
)
と
馬糧
(
まぐさ
)
のなかとで、
息
(
いき
)
をこらし、らんらんたる
眼光
(
がんこう
)
を
睨
(
ね
)
めあっていたが、やがてこれこそ、
梁
(
はり
)
の上から
鞍馬
(
くらま
)
の
竹童
(
ちくどう
)
、じッと
彼
(
かれ
)
なることを見さだめて
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それでいて
眼光
(
がんこう
)
や
声音
(
こわね
)
から想像すると、まだ五十になったかならないか位らしい。
空中墳墓
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
まだ
竹童
(
ちくどう
)
のこんな
必死
(
ひっし
)
な顔をかれは見たことがない。
梁
(
はり
)
のうえに
身
(
み
)
をかがめ、
片手
(
かたて
)
を
横木
(
よこぎ
)
にささえ、
右手
(
めて
)
に
火独楽
(
ひごま
)
をふりかぶって、うごかば、いまにも
発矢
(
はっし
)
と投げつけそうな
眼光
(
がんこう
)
。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“眼光”の意味
《名詞》
眼 光(がんこう)
物をじっと見つめるときなどの、眼の光。眼の輝き。眼。
物事の真意を見通す力。観察力。洞察力。眼力(がんりき)。
(出典:Wiktionary)
眼
常用漢字
小5
部首:⽬
11画
光
常用漢字
小2
部首:⼉
6画
“眼光”で始まる語句
眼光紙背