“がんこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
雁行60.7%
眼孔17.9%
眼光10.7%
玩好7.1%
雁鴻3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
或る程度の期待がつなげられるようになったが、是と雁行がんこうしまた互いに利用し得べき文化史の方面では、まだ疑問の形すらもそなわっていない。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
いづれ同じ事なり太陽の光線がさつさとわが眼孔がんこうを拔け通れかし
樹木とその葉:03 島三題 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
龍太郎りゅうたろうしかり、小文治こぶんじしかり、蔦之助つたのすけ忍剣にんけんも、髀肉ひにくたんをもらしながら、四本のくさりでとめられた四ひきひょうのような眼光がんこうをそろえて両肱りょうひじっている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ケダシ先生あらかじメ葬地ヲぼくセシトイフ。遠近会葬スルモノ百ヲ以テ数フ。先生玩好がんこう御セズ。飲酒たしなマズ。もっとも声色せいしょくヲ遠ザク。人ノ妓妾ぎしょうヲ蓄フルヲルモナホコレニつばセント欲ス。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
済南さいなん府の学堂、文昌閣ぶんしょうかくの家の棟に二羽のかん雁鴻がんこうの一種である)が巣を作っていた。ある日、それが西の郊外を高く飛んでいると、軍士の一人が矢を射かけて、その一羽のはぎにあたった。