“眼孔”の読み方と例文
読み方割合
がんこう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
凡小井蛙ぼんしょうせいあ眼孔がんこうをもって、軽々な取沙汰は慎むべきであると——苦々にがにがしくたしなめる老武者もあった。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いづれ同じ事なり太陽の光線がさつさとわが眼孔がんこうを拔け通れかし
樹木とその葉:03 島三題 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
「よくいった。いかさま、われらは田舎武士、井蛙せいあのような眼孔がんこうをもって、周囲を見てばかりおるために、於弁の申すような大局に気づかなかった。みなは、どう思う」
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)