“愀然”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しうぜん33.3%
しゅうぜん33.3%
しゆうぜん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
匈奴きようどにして昭君せうくんを愛するも、昭君あに馬に乗るのうらみあらむや。その愀然しうぜんとして胡国ここくとつぎたるもの、匈奴が婚をひたるにほかならず。
愛と婚姻 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
子路が納得し難げな顔色で立去った時、その後姿を見送りながら、孔子が愀然しゅうぜんとして言った。くにに道有る時も直きこと矢のごとし。道無き時もまた矢のごとし。あの男も衛の史魚しぎょの類だな。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
愀然しゆうぜんトシテ襟ヲ正シ、危坐シテ客ニ問テいはク、何スレゾ其レしかルヤ、客ノ曰ク、月明ラカニ星稀ニ、烏鵲うじやく南ニ飛ブハ此レ曹孟徳ガ詩ニアラズヤ、西ノカタ夏口ヲ望ミ、東ノカタ武昌ヲ望メバ
大菩薩峠:27 鈴慕の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)