トップ
>
『かの日』
ふりがな文庫
『
かの日
(
かのひ
)
』
あまき歓楽の日は、 束の間に決別をつげ…… 物のかたち、淋しき色に濡れて、 墓場の景色をくりひろげぬ。 あたゝかき心の熱の消ゆるに連れ、 唇の感じも少なく、 つめたき空気に、墓なき息を通すまに、 悲哀!遂に吾れをころす………。 …
著者
漢那浪笛
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
初出
「沖縄毎日新聞」1911(明治44)年6月12日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約1分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
悲哀
(
かなしみ
)
決別
(
わかれ
)