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『たちあな姫』
ふりがな文庫
『
たちあな姫
(
たちあなひめ
)
』
十一月の終か、十二月の初頃でした。私は、その日珍しく社から早く帰って来ました。退社の時刻は、大抵六時——どんなに早くっても五時だったのですが、其日にかぎって、四時頃に社を出たように思います。 その頃は、江戸川縁の西江戸川町に住んで居ました。 …
著者
菊池寛
初出
「太陽」1919(大正8)年4月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約22分(500文字/分)
朗読目安時間
約36分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
微笑
(
ほゝえみ
)
傍
(
ばた
)
出
(
だし
)
苛
(
さい
)
訪
(
おとの
)
縁
(
べり
)
身慄
(
シャッタア
)
配
(
わ
)
故
(
せい
)
堪
(
こら
)
平生
(
ふだん
)
寸毫
(
すこし
)
層
(
そ
)
此儘
(
このまゝ
)
排
(
は
)
如何
(
いかん
)
幾何
(
いくら
)
執拗
(
しつこ
)
詰
(
なじ
)
助
(
す
)
傍
(
かたわら
)
追
(
おっ
)
面
(
おもて
)
貴君
(
あなた
)
見出
(
みいだ
)
裡
(
うち
)
表題
(
みだし
)
電
(
いなずま
)
中
(
うち
)
空
(
そら
)
稀
(
まれ
)
短銃
(
ピストル
)
無躾
(
ぶしつけ
)
死切
(
しにき
)
来
(
きた
)
昨日
(
きのう
)
呼吸
(
いき
)
周章
(
あわ
)
先刻
(
さっき
)
何人
(
なんぴと
)
何
(
ど
)
介意
(
かま
)
之程
(
これほど
)