“切死”の読み方と例文
読み方割合
きりじに100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「その日の夕暮、またも行手に大敵が現われて、松本総裁は牧岡氏まきおかうじと池氏とに後をたくして、中山卿を守りて長州へ落ちよと申し含めて、自身は大敵の中で見事な切死きりじに
大菩薩峠:05 龍神の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
必ず此の方も切死きりじにをしなければならんが、其の時は松屋に残したお蘭が斯うと聞かば必らず自害して相果あいはてるに相違ない、如何にもそれが不便ふびんなこと、何うかお蘭を助けたいものだがと
その中には父子諸共もろとも切死きりじにしたる人もありしという。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)