“きずもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
疵物46.2%
瑕物23.1%
傷物19.2%
傷者3.8%
創物3.8%
疵者3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
拔かれて疵物きずものになつて居るから、庄司の主人にも弱身があるから、オイそれとはあの歡喜天をお目にかけられない
年の若いうちに度々そんなことはあったっけ、僅かの金で小吉を瑕物きずものにはできぬ故、何とか了簡りょうけんしてみてやれと言った。
男といふものは、うまやへ預ければ馬に蹴られるし、女部屋へ預ければ魂を抜き取られるし、女房かないの手に帰つて来る折には、十が八九傷物きずものになつてゐるものなのだから。
傷者きずものにするか誘拐かどわかさせる。……平凡に考えてもこんなような、犯罪の筋道はちゃんと立つ
十二神貝十郎手柄話 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
一人の女を生かしておくとこの後、好い男が幾人創物きずものになるか知れたものではない、それ故に、女と見たら取捉とっつかまえて沈めにかけておくのがよろしい。
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
一遍婚礼をすりゃ疵者きずものだの、離縁さられるのは女の恥だのッて、人の身体からだを自由にさせないで、死ぬよりつらい思いをしても、一生嫌な者のそばについてなくッちゃあならないというのは
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)