“余地”の読み方と例文
旧字:餘地
読み方割合
よち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見ると、岩をけずって、数行すうぎょうの文字が小柄こづかりのこされてある。それは、うたがう余地よちもなく、果心居士かしんこじらしい枯淡こたんひっせきで
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そうきけば、もうペスのかえってきたのに、うたが余地よちがなかったのです。しょうちゃんは、はしって、いえへもどると、そのはなしたっちゃんにしたのです。
ペスをさがしに (新字新仮名) / 小川未明(著)
ドリスコルがわたしの父親だということは、もはやうたが余地よちなく証明しょうめいされた。わたしはそれをマチアと同じ立場からながめることができなかった。