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余地
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よち
ふりがな文庫
“
余地
(
よち
)” の例文
旧字:
餘地
見ると、岩をけずって、
数行
(
すうぎょう
)
の文字が
小柄
(
こづか
)
で
彫
(
ほ
)
りのこされてある。それは、うたがう
余地
(
よち
)
もなく、
果心居士
(
かしんこじ
)
らしい
枯淡
(
こたん
)
な
筆
(
ひっ
)
せきで
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そうきけば、もうペスの
帰
(
かえ
)
ってきたのに、
疑
(
うたが
)
う
余地
(
よち
)
がなかったのです。
正
(
しょう
)
ちゃんは、
走
(
はし
)
って、
家
(
いえ
)
へもどると、その
話
(
はなし
)
を
達
(
たっ
)
ちゃんにしたのです。
ペスをさがしに
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ドリスコル
氏
(
し
)
がわたしの父親だということは、もはや
疑
(
うたが
)
う
余地
(
よち
)
なく
証明
(
しょうめい
)
された。わたしはそれをマチアと同じ立場からながめることができなかった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
垣をこしますと、まず
浜
(
はま
)
べをさがしていきました。そこは、だんだん広くなっていて、
畑
(
はたけ
)
や
牧場
(
まきば
)
や
農場
(
のうじょう
)
をつくろうと思えばつくれるだけの
余地
(
よち
)
は十分にありました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
しかも、もしベアトリーチェがわずか二、三歩を離れたところに、新しい生きいきとした花を手にして現われたのを見たとすれば、もはやその上に疑いをいれる
余地
(
よち
)
はなくなるであろう。
世界怪談名作集:08 ラッパチーニの娘 アウペパンの作から
(新字新仮名)
/
ナサニエル・ホーソーン
(著)
▼ もっと見る
どうして教育や宗教などを考うる
余地
(
よち
)
があろう。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
いくらも
空想
(
くうそう
)
の
余地
(
よち
)
あるおもしろみが、だんだんわかってきました。
道の上で見た話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“余地”の意味
《名詞》
余地(よち)
余分な土地。空き地。
隙間。余り。余裕。
(出典:Wiktionary)
余
常用漢字
小5
部首:⼈
7画
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
“余地”で始まる語句
余地峠
余地遊隙