“空間（スペース）” の例文
極端に空間（スペース）を節約する必要があるので、その上には十センチ角くらいな凍土のブロックが周囲を断熱して置いてあるだけである。
低温室だより (新字新仮名) ／ 中谷宇吉郎(著)
私はただかうして、その幻しのつづいてゐる間、このまなかひの、空（くう）の空なるその空間（スペース）を眺めてゐればいいのである。
霾 (旧字旧仮名) ／ 三好達治(著)
雨のふる廃園（はいゑん）の木立の暗（くら）い緑（みどり）色の空間（スペース）。
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) ／ 北原白秋(著)
それらを集めて、空間（スペース）に一つの世界を想定しようというのであるから、初めは単なる科学マニアの創作かと思った。
空飛ぶ円盤 (新字新仮名) ／ 中谷宇吉郎(著)
空間（スペース）では、日光は十分すぎるほどあるので、これのタンク培養によって、酸素を回収することが、十分可能である。
宇宙旅行の科学 (新字新仮名) ／ 中谷宇吉郎(著)
しかしロケットでは、もう古くなったので、空想小説や、いわゆる科学空想映画では、重力を絶ち切る装置を造って、それで自由に空間（スペース）を飛翔（ひしょう）する話が、ちょいちょい出て来ている。
あすへの話題 (新字新仮名) ／ 中谷宇吉郎(著)
結局南太平洋にあったミュウ大陸が、爆発して空間（スペース）にとび上がり、太陽系の内部に未知の惑星をつくっている。そこに住んでいる宇宙人の為す仕業であろう、というふうに考えている。
空飛ぶ円盤 (新字新仮名) ／ 中谷宇吉郎(著)
人間を大気圏外の空間（スペース）にまで打ちあげ、それを無事に回収したのであるから、これは科学の強力さを、いかんなく示した大実験であった。しかしこの実験で、注目すべき点が一つあった。
犬がなくとガラスがこわれるか (新字新仮名) ／ 中谷宇吉郎(著)
空間（スペース）といい、これは地球からは外の世界と見ることになっている。
宇宙旅行の科学 (新字新仮名) ／ 中谷宇吉郎(著)
『空間（スペース）のフロンティアを越えて』
宇宙旅行の科学 (新字新仮名) ／ 中谷宇吉郎(著)