冬の初めの霽れた空に、淺間山が肩を搖すつて哄笑する、ロンロンロン・ヷッハッハ・ヷッハッハ。「俺はしばらく退屈してゐたんだぞ!」そしてひとりで自棄にふざけて、麓の村に石を投げる、氣流に灰を撒き散らす。 山端に出た一人の獵師は、(彼の犬は平氣で …
著者 | 三好達治 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 詩歌 |
初出 | 霾「作品 三卷一號」1932(昭和7)年1月
鴉「改造」1931(昭和6)年5月
自畫像「セルパン 一二號」1932(昭和7)年2月
牛ぐるま「文學界 三 |
文字種別 | 旧字旧仮名 |
読書目安時間 | 約12分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約19分(300文字/分) |