“忽諸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こっしょ30.0%
こつしょ30.0%
こつしよ20.0%
まごまご10.0%
ゆるがせ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかして、これまた妖怪学応用の結果なり。ゆえにその学の講究、あに忽諸こっしょに付すべけんや。
妖怪学講義:02 緒言 (新字新仮名) / 井上円了(著)
禁ぜられていたしっては肝腎かんじんの手曳きの役が忽諸こつしょになるから飲む真似をして胡麻化ごまかしているのを利太郎が眼敏めざとく見つけ
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
それをまもつくのは至極しごく結構けつかうでありますが、如何いかにせん無味乾燥むみかんさうなる一ぺん規則きそくでは銘々めい/\好都合かうつがふわからず、他人たにんから命令めいれいされたことのやうにおもはれて、往々わう/\規則きそく忽諸こつしよにするのふうがある。
女教邇言 (旧字旧仮名) / 津田梅子(著)
これは外の談判と違つて唯金銭かねづくなのだから、素手すでで飛込むのぢや弁のふるひやうが無いよ。それで忽諸まごまごすると飛んで火に入る夏の虫となるのだから、まあ君が行つて何とか話をして見たまへ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
一々底意ありて忽諸ゆるがせにすべからざる女の言を、彼はいと可煩わづらはしくて持余もてあませるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)