“まごまご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
間誤間誤50.0%
魔誤々々15.0%
狼狽10.0%
間誤々々10.0%
忽諸5.0%
迷々5.0%
魔誤魔誤5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この最初の関所で間誤間誤まごまごしてしまって、ここ以上には通ろうとしないのが、現状であるが、それでは一層ややこしくなる純粋小説の説明など、手のつけようがなくなって
純粋小説論 (新字新仮名) / 横光利一(著)
だから、いよいよベニイの部屋へ通されて、あの眼と口が、あなたの前に立った時、あなたは、まず、あなたの絹高帽シルク・ハットをどこへ安置したものかと、魔誤々々まごまごするかも知れないのです。
踊る地平線:10 長靴の春 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
鈍痴漢とんちんかんの、薄鈍うすのろ奴等やつらくすり糸瓜へちまもあるものか、馬鹿ばかな、軽挙かるはずみな!』ハバトフと郵便局長ゆうびんきょくちょうとは、この権幕けんまく辟易へきえきして戸口とぐちほう狼狽まごまごく。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
こわれる外皮クラス卜——スキイヤアスの悪夢である。すこしも続けて滑ることが出来ない上に、この種の雪は、廻転タアニングを絶対に不可能にする。間誤々々まごまごすると sitzplatz だ。山の中腹以下に多い。
踊る地平線:11 白い謝肉祭 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
これは外の談判と違つて唯金銭かねづくなのだから、素手すでで飛込むのぢや弁のふるひやうが無いよ。それで忽諸まごまごすると飛んで火に入る夏の虫となるのだから、まあ君が行つて何とか話をして見たまへ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
私は古草鞋わらじや古下駄の蹈返された土間に迷々まごまごしていると、上さんがまた
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
脇坂山城守は、一層魔誤魔誤まごまごするばかりだ。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)