“うろた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
狼狽87.5%
周章10.0%
狼狙1.3%
1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
青い稲田が一時にぽっとかすんだ。泣いたのだ。彼は狼狽うろたえだした。こんな安価な殉情的な事柄になみだを流したのが少し恥かしかったのだ。
(新字新仮名) / 太宰治(著)
あまりの事に周章うろたえたか、これを早速大佐には告げないで、すぐに警察へ通知した。ひとまず主人に通知した上で警察へ通知したとて遅いことはない。
あの方たちさえ、その驚き工合ぐあい御覧ごろうじまし、我等風情が、生命いのちの瀬戸際と狼狙うろたえましたも、無理ではなかろうかように考えまする、へい。
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一筋道ひとすじみち何処どこへもけることが出来ません、一角はうろたえてあとへ帰ろうとすれば村が近い、仕方がないからさっさっと側の薄畳の蔭の処へ身を潜め、小さくなって隠れて居ります。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)