“混沌界”の読み方と例文
読み方割合
こんとんかい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人の内心、そは空想と欲念と企画との混沌界こんとんかいであり、夢想の坩堝るつぼであり、恥ずべきもろもろの観念の巣窟そうくつである。そは詭弁きべんの魔窟であり、情欲の戦場である。
私は昔は混沌界こんとんかいを見たが、今はただ泥のあぶくだけだ。学校の生徒が国民軍のことを評議するなどとは、オジブワやカドダーシュなんかの化け物のうちにも見られないことだ。
「まったく、がたがたの混沌界こんとんかいだ。言葉も通じやしない。何のことを言ってたのかしら。司祭さん、何のことでしたかね。——ああそう、あなたはパリの大事件を知っていますか、今日の……」
死刑囚最後の日 (新字新仮名) / ヴィクトル・ユゴー(著)