“詭弁”の読み方と例文
旧字:詭辯
読み方割合
きべん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
微酔を帯びた俊吉は、夜長の電燈の下にあぐらをかいて、盛に彼一流の詭弁きべんを弄した。その談論風発が、もう一度信子を若返らせた。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「敢て訊くが、其許は蘇秦そしん張儀ちょうぎ詭弁きべんを学んで、三寸不爛ふらんの舌をふるい、この国へ遊説しにやってきたのか。それが目的であるか」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
時代がそうなったのかも知れないが、義太夫を聴く人が中年以上のものに限られて来たようになったというのも詭弁きべんではないと思った。
豊竹呂昇 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)