“詭弁的”の読み方と例文
読み方割合
きべんてき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宗教は今では全くくだらないものであるか、または、その正体をごまかすための神学や経典で、あいまいに詭弁的きべんてきに職業化されていた。
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
要するに厭世的なるかかる詭弁的きべんてき精神の傾向は破壊的なるロマンチズムの主張から生じた一種の病弊である事は、彼自身もよく承知しているのである。
妾宅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
そはかへつてこの上もなき諷刺的滑稽の材料を提供するが故に、一変して最も詭弁的きべんてきなる興味の中心となりぬ。然れども茶番は要するに茶番たるに過ぎず。
浮世絵の鑑賞 (新字新仮名) / 永井荷風(著)