もろ/\)” の例文
われらを愛する者、人誰か愛せざらむ、わが心、救世主すくひぬしを見て、躍り喜ぶ。もろ/\の信者たちきたれ、われらが爲に生れ出で給ふこの幼兒をさなごたつとうやまはむ。
頌歌 (旧字旧仮名) / ポール・クローデル(著)
我国の俚言りげんてふをべつたうといふ、渋海川のほとりにてはさかべつたうといふ。蝶はもろ/\むし羽化うくわする所也、大なるを蝶といひ、小なるをといふ。(本艸)其種類そのしゆるゐはなはだおほし。
一たび此論断をうけがつたとき、彼等は彼等の主観のうちに、又彼等の理想のうちに、彼等の平素排斥しつゝあるが如く見ゆるもろ/\の善、もろ/\の美、又もろ/\の壮と烈との存在を肯はねばならぬ。
文芸とヒロイツク (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
愛の花瓶はながめよ、もろ/\の男子のうへに、諸のつめたき學術のうへ
(旧字旧仮名) / アダ・ネグリ(著)
かくてもろ/\の路ここよりして遙に
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
さればこそ、われら、夢の覇絆きづなを破りて、もろ/\の偶像を足蹴あしげにし、十字架クルスをもちて、十字架クルスを抱かむかな。
頌歌 (旧字旧仮名) / ポール・クローデル(著)
もろ/\御弟子みでし之をめぐる。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
天象てんしやうの觀測者は星辰せいしん樞軸すうぢくを求めて、ヘルクレス、ハルキュオオネを見出し又もろ/\の星宿が
頌歌 (旧字旧仮名) / ポール・クローデル(著)