“モノ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:もの
語句割合
25.0%
15.6%
鬼神12.5%
9.4%
9.4%
魍魎9.4%
6.3%
3.1%
病気3.1%
3.1%
霊物3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
出稼人デカセギニン根性コンジョウヤメヨ。フクロカツイデ見事ミゴト帰郷キキョウ被告ヒコクタル酷烈コクレツ自意識ジイシキダマスナ。ワレコソ苦悩者クノウシャ刺青イレズミカクシタ聖僧セイソウ。オ辞儀ジギサセタイ校長コウチョウサン。「ハナシ編輯長ヘンシュウチョウチタイモノワラワレマイ努力ドリョク
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
コレラ一万イチマン正直ショウジキ、シカモ、バカ、ウタガウコトサエラヌヨワヤサシキモノ、キミヲ畏敬イケイシ、キミノ五百枚ゴヒャクマイ精進ショウジンタマシイユルガゴトオドロキ、ハネキテ、兵古帯ヘコオビズルズルキズリナガラ書店ショテンケツケ
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
踏み越えても這入れサウに見える石垣だが、大昔カハされた誓ひで、目に見えぬ鬼神モノから、人間に到るまで、あれが形だけでもある限り、入りこまぬ事になつてゐる。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
ところがまるで、追つかけるやうに、藤原の宮は固より、目ぬきの家竝みが、不意の出火で、其こそ、あつと言ふ間に、痕形もなく、ソラモノとなつてしまつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
こんな約束が、人とモノとの間にあつて後、村々の人は、石城シキの中に、ゆつたりと棲むことが出來る樣になつた。さうでない村々では、何者でも、垣を躍り越えて這入つて來る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
帷帳トバリを周らした中は、ほの暗かつた。其でも、山の鬼神モノ、野の魍魎モノを避ける爲の燈の渦が、ぼうと梁に張り渡した頂板ツシイタユラめいて居るのが、たのもしい氣を深めた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
騷ぎにつけこんで、惡いタマや、モノが、うよ/\とつめかけて來るもので御座ります。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
ほんとに仏蘭西製のこの種の豪のモノが世界じゅうに散らばってることも満更まんざらうそじゃあないんだが、その多くは、女中つきで倶楽部くらぶなんかに出没するグラン・オペラ的な連中で
胃病は明治時代の病気モノらしい
(バルザック) (新字旧仮名) / 中原中也(著)
騒ぎにつけこんで、悪いタマや、モノが、うよ/\とつめかけて来るもので御座ります。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
年神にも福神にも、乃至は鬼にさへなりきらずにゐる、畏と敬と両方面から仰がれてゐる異形身の霊物モノがあつたのだ。こんな事を痛感しました。
翁の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)