“霊物”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みたまもの33.3%
もの33.3%
モノ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私ア何も知んねえ在郷ざいごもんで、何の弁別わきめえも有りやしねえが、村の神主さまのお説教を聴きにくと、人はあめが下の霊物みたまもので、万物の長だ、是れよりとうといものは無い、有情物いきあるもの主宰つかさだてえから
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
聖書辞典にると、「悪鬼とは、サタンに追従ついしょうして共に堕落おち霊物ものにして、人をうらみ之を汚さんとする心つよく、其数多し」とある。はなはだ、いやらしいものである。
(新字新仮名) / 太宰治(著)
年神にも福神にも、乃至は鬼にさへなりきらずにゐる、畏と敬と両方面から仰がれてゐる異形身の霊物モノがあつたのだ。こんな事を痛感しました。
翁の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)