“霊薬”の読み方と例文
読み方割合
れいやく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
太郎たろうは、いまさら、薬売くすりうりのくれた霊薬れいやくのききめにおどろきました。いったいあの薬売くすりうりは、どこからきて、どこへったのだろう。
薬売り (新字新仮名) / 小川未明(著)
格之助も寺でよひあかつきとにあたゝかかゆ振舞ふるまはれてからは、霊薬れいやくを服したやうに元気を恢復して、もう遅れるやうな事はない。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
彼は、むさぼるように、その二つを喰べた。それはまるで霊薬れいやくのごとくに、彼を元気づけた。彼は思わず、最後の一つを口のところへ持っていきかけたが、急にそれをやめて
空中漂流一週間 (新字新仮名) / 海野十三(著)