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霊薬
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れいやく
ふりがな文庫
“
霊薬
(
れいやく
)” の例文
太郎
(
たろう
)
は、いまさら、
薬売
(
くすりう
)
りのくれた
霊薬
(
れいやく
)
のききめに
驚
(
おどろ
)
きました。いったいあの
薬売
(
くすりう
)
りは、どこからきて、どこへ
去
(
さ
)
ったのだろう。
薬売り
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
格之助も寺で
宵
(
よひ
)
と
暁
(
あかつき
)
とに
温
(
あたゝか
)
い
粥
(
かゆ
)
を
振舞
(
ふるま
)
はれてからは、
霊薬
(
れいやく
)
を服したやうに元気を恢復して、もう遅れるやうな事はない。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
彼は、
貪
(
むさぼ
)
るように、その二つを喰べた。それはまるで
霊薬
(
れいやく
)
のごとくに、彼を元気づけた。彼は思わず、最後の一つを口のところへ持っていきかけたが、急にそれをやめて
空中漂流一週間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
巌夫は道々、半紙を四つ切りにしたのに包んだ、一服の薬について、いかにそれが
霊薬
(
れいやく
)
であるかを話してきかせてくれた。多分の誇りをもって、そうした霊薬を手に入れる苦心を繰返していった。
旧聞日本橋:06 古屋島七兵衛
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
私
(
わたし
)
は、ここに
目
(
め
)
の
霊薬
(
れいやく
)
を
持
(
も
)
っています。この
薬
(
くすり
)
は、千
万
(
まん
)
の
貝
(
かい
)
を
砕
(
くだ
)
いて、その
中
(
なか
)
から
探
(
さが
)
した
目
(
め
)
の
霊薬
(
れいやく
)
で、どんなものにも
換
(
か
)
え
難
(
がた
)
い
貴重
(
きちょう
)
な
品
(
しな
)
です。
木と鳥になった姉妹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
二人
(
ふたり
)
は、あまりの
霊薬
(
れいやく
)
のききめに
驚
(
おどろ
)
いて
目
(
め
)
をみはりました。そのとき、
男
(
おとこ
)
は
木と鳥になった姉妹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
二人
(
ふたり
)
の
乗
(
の
)
っている
船
(
ふね
)
は、その
夕焼
(
ゆうや
)
けの
方
(
ほう
)
を
指
(
さ
)
して
進
(
すす
)
みました。そして、
多
(
おお
)
くの
日数
(
ひかず
)
を
経
(
へ
)
てから、ついに
船
(
ふね
)
は、
南
(
みなみ
)
の
志
(
こころざ
)
した
国
(
くに
)
の
港
(
みなと
)
に
着
(
つ
)
きました。
男
(
おとこ
)
は、さっそく
霊薬
(
れいやく
)
を
王
(
おう
)
さまに
献
(
けん
)
じたのであります。
木と鳥になった姉妹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この
薬
(
くすり
)
は、
病気
(
びょうき
)
のときや、けがなどをして
気
(
き
)
を
失
(
うしな
)
ったときには、のむとすぐにきく
霊薬
(
れいやく
)
でございます。たくさんは
持
(
も
)
っていませんが、ここに
二粒
(
ふたつぶ
)
、
三粒
(
みつぶ
)
あります。お
礼
(
れい
)
にこれをさしあげておきます。
薬売り
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“霊薬”の解説
霊薬(れいやく)とは、飲食すれば不老不死となるといわれた宗教上の薬である。
神話の神などが食べたり飲用したりするものとされる。後に錬金術(煉丹術)においては実際に作成可能として研究の主目的物質であった。
(出典:Wikipedia)
霊
常用漢字
中学
部首:⾬
15画
薬
常用漢字
小3
部首:⾋
16画
“霊”で始まる語句
霊
霊魂
霊験
霊廟
霊感
霊媒
霊山
霊岸島
霊屋
霊南坂