“吸血鬼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ヴァンパイア26.7%
ヴァンパイヤ20.0%
バンパイヤ13.3%
ヴァムプ6.7%
きゅうけつき6.7%
きふけつき6.7%
バンパイア6.7%
ヴァンピール6.7%
ヴアムパヤ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女を早くも嫌つて恐れて、逃れて来た自分にさへ、尚執念深く、その蜘蛛の糸を投げようとしてゐる。恐ろしい妖婦だ! 男性の血を吸ふ吸血鬼ヴァンパイアだ。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
世間ではあの女のことを発塚鬼グールだとか、女の吸血鬼ヴァンパイヤだとか言っているようですが、わたしはやはり悪魔であると思っています
「何んの何んのどう致しまして」小篠は例によって笑ったが、微妙な笑いであると共に、吸血鬼バンパイヤ的の笑いでもあった。
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それは村の吸血鬼ヴァムプだと思われていたあのお屋敷の黒夫人に関係したことでした。わしはあの黒い汚点はむしろ村の明るい美点だという印象を早くから受けていました。
「いやそれには覚えているわけがあるんだ。それが不思議にも、あの吸血鬼きゅうけつきが出たという号外ごうがいや新聞が出た日なんだからネ」
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「ホラ御覧なさい。ビックリするでしょう。ホッホッホ。あの人が昨夜ゆんべ入院した時の騒ぎったらなかってよ。何しろ歌原商事会社の社長さんで、不景気知らずの千万長者で、女盛りの未亡人で、新聞でも大評判の吸血鬼バンパイアと来ているんですからね」
一足お先に (新字新仮名) / 夢野久作(著)
凝血腸詰ブウダンをほおばる天使長ガブリエル、泰然と大海老オマアせせ馬糞ばふん紙製の小豚、スウプをふき出す青面黒衣の吸血鬼ヴァンピール、共喰いをする西洋独活アスペルジュ、呂律のまわらぬライン葡萄酒の大樽、支那茶を吸い込む象の首
東歐洲に有りと信ぜらるゝ吸血鬼ヴアムパヤは、父母又は僧に詛言されし者死して成る所と云ふ(エンサイクロペヂア・ブリタンニカ十一板廿七卷八七六頁)
詛言に就て (旧字旧仮名) / 南方熊楠(著)