“ヴァンパイア”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
吸血鬼80.0%
吸血魔20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女も自分を吸血鬼ヴァンパイアと思ってくれるなと歎願するようでした。わたしも今まで見聞したところによって、さらにそれを疑いませんでしたので、一滴ずつの血をそれほどに惜しくも思いませんでした。
彼女を早くも嫌って恐れて、逃れて来た自分にさえ、なお執念深く、その蜘蛛くもの糸を投げようとしている。恐ろしい妖婦ようふだ! 男性の血を吸う吸血鬼ヴァンパイアだ。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
青木みのると瑠璃子との死に就いて、都下の新聞紙は、その社会部面の過半を割いて、いろ/\に書き立てた。が、そのどれもが、瑠璃子夫人を男の血を吸う、美しき吸血魔ヴァンパイアとすることに一致した。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)