“魔王”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まおう50.0%
サタン37.5%
まわう12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
敵たる門徒の人々が憎みののしるとおり、まさしく彼の行為は、夜叉やしゃ魔王まおうそのものであり、その姿は悪鬼羅刹あっきらせつというもおろかなほどだった。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わしは大統領ドオヂを通すのでさへ、道を譲らうとはしなかつた。魔王サタンが天国から堕落して以来、わしより傲慢不遜な人間が此世にゐたとは信じられぬ。
クラリモンド (新字旧仮名) / テオフィル・ゴーチェ(著)
馬鹿野郎ばかやらうよばはりは太吉たきちをかこつけにれへのあてこすり、むかつて父親てゝおや讒訴ざんそをいふ女房にようぼう氣質かたぎれがおしへた、おりきをになら手前てまへ魔王まわう商買人しようばいにんのだましはれてれど
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)